学部
学部教育では、看護の基礎となる医学知識を修得し、人々の健康を支えるプロフェッショナルを育成します。各専門領域の講義を通じて、幅広い医学知識と看護技術を学び、実践力を身につけます。
担当科目
医学の基本となる科目を主に担当します。
感染免疫学、病態疾病論1・2・3・4・6
臨床遺伝学、疫学
研究方法論2・3
研究方法論2・3
2024卒業研究終了後の写真
感染免疫学
感染症の原因となる微生物や人体の防御機構について学びます。抗生物質が開発される前の時代から現在まで、感染症は主要な死因の一つとして重要視されています。新興感染症や再興感染症、エイズの流行など看護に欠かせない知識を提供します。
外科的治療
外科的治療に必要な麻酔法や全身管理について、わかりやすく楽しい授業を展開します。消化器系や呼吸・循環器系の外科的疾患とその看護に必要な知識を総合的に学びます。
循環器疾患
主要な循環器疾患の診断・治療法を学び、看護学への応用を深めます。急性期と慢性期での対応の違いや虚血性疾患、心不全についても詳細に解説します。
消化器疾患
日常的に経験する消化管、肝臓、膵臓、胆道系の良・悪性疾患の病態や治療法について学びます。看護の要点も丁寧に解説します。
内分泌疾患
内分泌、代謝疾患の病因・病態・治療法を理解し、疾病の本質を理解した看護ができるよう学習します。
呼吸器疾患
感染症や慢性閉塞性疾患、肺腫瘍について学びます。
血液疾患
貧血や白血病などの主要な血液疾患について、病態や治療法を学びます。
腎疾患
主要な腎疾患の概要や治療法について学びます。
臨床検査
臨床検査を正しく理解し、判断するための基礎的知識を学びます。
精神医学
精神科リハビリテーションやリエゾン精神医学、心身医学的問題についても学び、従来の精神疾患と合わせて学習します。
整形外科学
関節疾患、脊椎疾患、腫瘍、骨粗鬆症など、多様化・専門化している整形外科学の各疾患について学びます。
臨床腫瘍学
化学療法、免疫療法、放射線診断学、放射線治療学、疼痛・緩和医療学の基本を理解し、脳神経外科学も学びます。
脳・神経系内科疾患
中枢神経や末梢神経の代表的な疾患について、病理・病態・治療を学びます。
老年医学
高齢者特有の病態や対応方法を学び、認知症や寝たきり老人などの問題に対応できる知識を身につけます。
眼科疾患
眼科領域の基本的な解剖・生理、疾患の病理・治療法について学び、視覚障害者への対応も学習します。
皮膚疾患
皮膚の解剖・生理、皮疹の性状、皮膚疾患の診断と治療法について学び、症例を通じて理解を深めます。
耳鼻咽喉科
感覚器、消化器、呼吸器、外分泌、内分泌臓器の疾患について、広範な知識を学びます。
遺伝医学
遺伝子解析の進展により重要性が増している遺伝医学について、基礎から最新の内容まで学び、人の健康と病気への関与を理解します。
疫学
疫学の方法論を学び、疫学統計演習を通じて実践的な知識を身につけます。また、クリミア戦争時代のナイチンゲールの医療統計についても学びます。
看護学部では、実践的かつ総合的な教育を通じて、学生が多様な医療現場で活躍できるよう支援します。臨床遺伝学など、急激に進化している分野にも力を入れています。
大学院
大学院では、看護および医療分野において高度な専門知識と実践力を養成するため、以下の分野の講義を展開しています。
病態生理学総論
臨床医学の根幹をなす病態生理学を学びます。疾患の細胞・分子レベルでの病態生理を深く理解し、科学的根拠に基づく保健看護の実践と発展のための基礎を築きます。病態の解釈と判断を導く能力の涵養を目的としています。
臨床遺伝学特論
遺伝医学の専門領域である臨床遺伝学について学びます。遺伝子解析の高度化、高速化に伴い、臨床遺伝学は医学を構成する重要な分野となっています。基礎となるDNA・RNA・染色体の説明、単一遺伝子疾患と多因子疾患の理解、エピゲノムの重要性、薬理遺伝学や遺伝性乳がん・卵巣がん症候群の知識、遺伝カウンセリングの重要性など、多岐にわたる内容を学びます。
臨床薬理作用論
臨床各分野の専門薬剤師を講師に招き、薬理学の基礎から臨床での医薬品の安全管理、適正使用について実践的に学びます。医薬品に関連する薬学的知識の向上を目指し、医療薬学の視点から医療の深い理解に結びつける能力を養成します。
腫瘍病態生理学各論
各臓器別のがんの病態について、多面的な立場から解説します。検査診断治療の各種方法や最新の知識を学び、肺癌におけるPD-L1免疫療法や放射線医学領域のCT・MRI画像評価、疼痛・緩和医療、脳腫瘍の病態と診断、乳腺・卵巣癌、消化管癌、肝臓癌、膵臓癌、血液がんなどの知識を習得します。
大学院におけるこれらの講義は、専門分野の知識を深めるだけでなく、実臨床での実践力を高めることを目的としています。
医療福祉工学の取り組み
看護支援技術としての「圧電振動板薄膜マイクによる生体音モニタリングの革新」について、日本学術振興会科学研究費補助金(基盤研究(C)、2024年4月〜2028年3月)を受託しており、医療福祉工学の分野で成果を追求しています。また、医療機器・デバイスの課題に対する研究開発において、GitHub Copilotを活用したコードの研究開発も行っています。
担当教員
職名 |
名前 |
E-mail (★を@に置き換えてお送りください) |
専門分野・研究キーワード |
教授 |
島田 順一
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職名
教授
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E-mail (★を@に置き換えてお送りください)
shimajun★koto.kpu-m.ac.jp
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専門分野・ 研究キーワード
外科学、呼吸器外科学、医療福祉工学
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shimajun★koto.kpu-m.ac.jp |
外科学、呼吸器外科学、医療福祉工学 |